皆さま、いかがお過ごしでしょうか?動物看護師・関です。
5月のとある日、通っている乗馬クラブのイベントがあり参加してきました。
ひとつ目のイベントは馬に乗って森の中を散策。お天気の良い日で、日差しが降りそそぐ森の中を馬と一緒に過ごしました。途中の休憩では、馬たちのおやつタイム。森の中は馬たちにとって「天然サラダバー」。むしゃむしゃもりもり好みの草を食べていました。マイナスイオンたっぷりの森を馬の背で過ごす、とても素敵な時間でした。
↑虫よけネットを顔につけて森に入る準備完了。
↑馬上から撮影
↑美味しそうに食べてました(笑)
ふたつ目のイベントは、わくわくしながら待ちわびていました。馬の獣医師による、馬の歯についての講座です。歯科処置に力を入れている当院で働く私としては、逃せない貴重な講座です。気合が入りすぎて一番前の席で、前のめりに聴講していました。馬は草食獣、人やわんちゃんねこちゃんと違い、歯は一生伸び続けます。草をすりつぶすように食べることで歯は少しずつ摩耗していき、常に一定に保持されています。馬は虫歯も歯周病もありますが、それよりも加齢で咬み合わせが悪くなり、歯が変な方向に伸びてしまう事の方が一大事。きちんと摩耗せず、変に伸びた歯が尖って舌や口腔内を傷つけると、痛みで食べられなくなってしまいます。そのため、定期的に診察し、変に伸びた歯を削るそうです。なんと今回の講座、そんな口腔治療の様子を見せていただきました!
↑鎮静剤をかけてぼーっとしている馬に開口器を付けて診察しています
↑馬の口の中
↑電動のやすりのようなもので歯を削っています。
↑削って丸くなりました。 わかるかな?
一緒に仕事をする当院の獣医師を、もちろん尊敬していますが、馬の獣医さんはかっこよすぎます!
仕事柄、気になることばかりでたくさん質問してしまいましたが、大好きな馬のことをより多く知ることができ、とても貴重な一日になりました。
講座のために持ってきてくださった馬の頭蓋骨。これは本物の骨で、ずっと昔にクラブにいた馬のものです。「この子のおかげでたくさんの人に知識をわけてあげられる。だからこの子にはとても感謝しているんだ。」と馬の獣医さんがおっしゃっていました。私も心の中で、出来る限り丁寧にこの子にお礼を言い、その場をあとにしました。