ワンちゃん、ネコちゃんが、硬いものを噛むと、歯が欠けたり折れてしまうことがあります。これを破折(はせつ)といいます。
こんな子、こんな症状は要注意!!
- 固いおもちゃ、骨やひづめなどを噛んでいる。⇒奥歯の破折(折れたり、割れたりすること)に注意!
- ケージや家具などをよく噛んでいる⇒犬歯や切歯の破折や咬耗(すりへること)に注意!
- 歯の形が左右で違う
特に犬の場合、上あごの奥の大きな歯(上顎第四前臼歯)の破折が非常に多く、写真のように歯髄(いわゆる歯の神経)が露出して赤くみえることがあります。この状態を露髄といい、これを放置すると、最近が露髄した部分から入り込み、歯髄炎から歯髄壊死に至り、その後、歯の根っこの強い炎症(根尖周囲病巣)、さらには外歯瘻、内歯瘻に進行することがあります。
歯ぐきの中の方まで歯が欠けているもの、歯冠(見えている歯の部分)がほとんどないもの、歯の根っこの周囲に根尖周囲病巣を起こした歯は、抜歯が必要となることが多いです。


破折の発見が早く、歯科レントゲン検査をおこなって根尖周囲病巣が重篤でなければ、歯を残す治療が可能です。
歯内治療(抜髄根管充填)について
1.歯科用レントゲン検査
全身麻酔下にて口腔内レントゲン検査を行います。

2.根管充填
歯に歯根に通じる穴をあけます。その穴から歯髄を抜いて(抜髄)、根管を拡大・形成します。洗浄・乾燥させて後、拡大した根管に、詰め物をしていきます



3.歯冠修復
最後に歯と同じ色の最終充填剤(コンポジットレジン)を充填して完成です。外見的に正常とほとんど変わらない歯になりました。


4.定期検査
処置後は、定期的に処置をした歯のレントゲン検査を行い、細菌感染などがないか経過観察していきます