院長からのご挨拶
フジタ動物病院は、今年の6月20日で開院33年が経過しました。33年前の動物病院は、フィラリア症、ジステンパーやパルボ感染症などのウイルス疾患、外飼いの犬や猫が多かったこともあり、交通事故による骨折や内臓損傷などの疾患が多かったのですが、近年、臨床獣医学の発展や各検査機器が充実されてきたことにより内分泌疾患、口腔疾患、脳・神経・消化器疾患、腫瘍などが増加してきました。
開院当初は、婦長と2人だけの小さな動物病院でしたが、動物病院が成長できた時代背景にも押されて、当院には優秀なスタッフが勤務してくれるようになり、48名のスタッフ数に成長させていただきました。平成9年4月には、現在の5階建ての病院への移転、平成19年12月にはフジタ動物病院グルーミングガーデンをオープンさせ、トリミング部門と療法食部門を独立させ、平成20年5月には、本院を新装し、診察室、歯科治療室、入院室を増設してフジタ動物病院メディカルガーデンとしてオープンいたしました。平成29年12月には、CT室を増設して64列マルチスライスコンピュータ断層撮影装置(CT装置)を導入して、より高度の診断・治療ができるようにしました。
フジタ動物病院は、「心と心のふれあいを大切に」をモットーとし、常に患者様の立場で考え、インフォームド・コンセントを大切に質の高い医療サービスを提供できる動物病院をめざしています。
当院スタッフたちは、最新の臨床獣医学・看護学を学ぶべく、各獣医学会、動物看護学会あるいは各臨床獣医師セミナーに参加するばかりでなく、自ら発表する姿勢を持ち、学会報告のみならず、学術論文も執筆するに至っており、これまで多くの獣医学術奨励賞を受賞させていただいております。また、当院は、犬や猫の口腔・歯科疾患を主に現在まで臨床獣医界における多くの講演、講義、および執筆も担当させていただいており、各動物病院からのご紹介も非常に多く、主に歯科・口腔疾患における二次専門病院として位置づけされております。しかし、口腔・歯科疾患ばかりでなく、ほとんどの疾患に対応できるように努めております。
当院には、各委員会があり、さまざまな疾患における獣医学的情報を飼い主様にご提供できるようにセミナーを開催しております。予防できる病気は適切に予防し、早期発見をすることにより重篤にならないように動物が快適に過ごせ、生活の質が高く維持できるようになっていただきたいと願っております。
以上のように、当院は、開業以来、思いは変わらず、今後とも毎日の診療で大切な理念であるクレドを通じて、日々、獣医学的ならびに人間的な成長をめざして精進し、患者様に適切な獣医療を提供できるよう、地域の皆様、病院業務に関係する企業の方々とよりよい関係を築けるよう努めていく所存でございます。今後とも患者様から信頼され、安心していらしていただける動物病院であり続けたいと願っております。
2021年7月吉日 院長 藤田桂一