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宮沢賢治の手帳

秋も深まり、冬の足音が聞こえてきそうになりましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?

看護師・関依子です。

 

10月末、私は憧れの町、岩手県盛岡市・花巻市に行って来ました。

私は文豪・宮沢賢治さんの作品を愛読しています。特に「銀河鉄道の夜」は一番のお気に入り。賢治さんの科学や考古学、芸術への知識や熱意が盛り込まれ、緻密な表現と美しい言葉に感動します。

賢治さんは生まれ育った花巻をこよなく愛し、仕事の拠点として盛岡によく通っていました。そんな賢治さんの「ゆかりの地を訪ねる旅」と題した旅行です。

お天気にも恵まれ、とても良い旅行になりました。途中、花巻駅の近くにあるお店に立ち寄りました。賢治さんのご親族が経営するカフェ併設のお店です。ここで購入した自分用のお土産は、複製の賢治さんの手帳、通称「雨ニモマケズ手帳」です。

「雨ニモマケズ」は、誰でも一度は聞いたことがあるフレーズと思います。この詩は病に侵され余命いくばくもないことを悟っていた賢治さんがその胸の内を手帳に綴っただけの、きちんとした作品ではなかったのをご存知でしょうか?誰に見せるでもない手帳に吐露された賢治さんの思いは、詩の最後「ソウイウモノニ ワタシハナリタイ」に凝縮されていると思います。十分すぎるほど人に尽くしていたのにまだ足りず、人々を幸せへと導きたかった賢治さん。本当に優しい素敵な人だったのですね。

私が好きな「銀河鉄道の夜」は賢治さんの死後、病床から見つかったもので、物語は完結していましたが、賢治さん自身の改稿が何度もなされ、見つからず抜け落ちた原稿用紙もあったため、「永遠の未完の名作」と言われています。

賢治さんが病にかからず、全てが完成していたら、どんなお話になっていたのか考えると、私はとてもせつなくなります。もっとたくさんの作品を生み出して欲しかった、それらを読んでみたかった、とも思います。

盛岡・花巻の空は澄みわたり、金色に輝く風が賢治さんの思いを少しだけおしえてくれた気がしました。優しくまあるい心の中に、遂げられない夢と病に苦しむ悲しみと。

 

復元された手帳の賢治さんの文字を見ていると、盛岡・花巻で見た風景が思い出され、すぐにでもまた行きたくて仕方ない私。賢治さんが愛した町は、今でもとても美しい。

また来年、絶対に行くぞと心に決め、もっとしっかりがんばろうと思うのでした。

 

 

盛岡駅近くの通りにある賢治さんの銅像

 

花巻、宮沢賢治記念館

賢治さんが使っていたチェロが展示されています。

どんな音色の奏でていたのか、賢治さんの演奏を聴いてみたいです。

宮沢賢治童話村

賢治さんの作品の世界にふれられる素敵なところです。広々とした幻想世界。

建物のなかはさらに幻想的。

花巻駅近くの「未来都市銀河地球鉄道壁画」。

暗くなると見える不思議な絵。

賢治さんの名作を彷彿させます。

ホテルの朝食でいただいた納豆。

ここにも賢治さんが!!

かわいい♡