秋の夜長に読書はいかがですか?
動物看護師、関です。
私が大切にしている本をご紹介したいと思います。 宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」とサン=テグジュペリ作「星の王子さま」
どちらも子供向けに思われがちですが、大人が読むことで子供の頃の気持ちを思い出す作品になっています。
「銀河鉄道の夜」は、天の川にそって走る銀河鉄道に乗って旅をするため、天体への興味も引き出してくれます。作中の、北十字座と南十字座のあらわす意味は、とても悲しく胸がつまります。作中に描かれる幻想的な世界観こそ、賢治さんの本来のすがたのようです。
「星の王子さま」では、とても心に残る一文があります。
“心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ” 砂漠が美しいのは、どこかに水をかくしているから、人でも物でも見えているものがすべてではない、とサン=テグジュペリは子供の頃からわかっていたのでしょう。私も大切なことを見落とさないように、心で見たいと思います。
私は、どちらもくり返し読んでいます。みなさまはどんな本を何度も読みたくなりますか?
虫の声ひびく秋の星空に見つめられながら、大切な本を読んでみませんか?